港区立高輪いきいきプラザ

2026.07.29

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がんの性質を見分けるバイオマーカー「ムチン」とは?

 「膵臓がんは早期発見が難しく、根治を目指せる治療は外科的切除に限られますが、術後の再発も多く、5年生存率は約12%と依然として予後不良ながんである」と言われています。加えて、同じ患者の腫瘍内にもさまざまな性質のがん細胞が混在しており、この多様性が診断マーカーや治療法の開発を難しくしているとのことです。そこで、東京都健康長寿医療センター研究所 老年病理学研究チームは、膵臓がんの細胞を「立体(3次元)」で培養したところ、平らな培養皿(2次元)では現れなかった“ムチン”が新たに出現することを発見した、と述べています。このムチンは、粘液のもとになる高分子の糖タンパク質で、がんの進行・悪性度・薬の効きにくさと関わることが知られているそうです。従って、本研究では、「膵臓がん細胞の2次元培養と3次元培養を比較し、ムチンタンパク質の発現変化をプロテオーム解析と免疫細胞化学的解析で明らかにした」ということです。因みに、このムチンは、膵臓がんと類似したがんを見分ける病理診断にも実際に使われているとか。本研究グループは、「立体培養は本物の腫瘍に近い環境を再現するため、薬の効き目を試すモデルとして有用です。将来的に患者自身のがんを立体培養した『オルガノイド』などへ応用すれば、一人ひとりに合った診断・治療(個別化医療)の基盤になりうると期待されます」と結んでいます。

https://www.tmig.or.jp/research/news/nid00001407.html

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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