2026.07.29
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大腸がんの悪性化因子を発見
国立がんセンターのHPによると、2023年度の大腸がんの診断数はおよそ15万4千人で、死亡数は、5万5千人弱。5年相対生存率は、約70%でした。全がん罹患数の約15.5%を占めているのが大腸がんなのです。さて、本題ですが、順天堂大学大学院医学研究科免疫病・がん先端治療学講座の研究グループは、「大腸癌の悪性化に関わる新たな因子としてIL-26(自己免疫疾患や炎症性疾患で多く発現する炎症促進分子)を特定し、IL-26が癌細胞のエピジェネティック異常(DNAの配列そのものは変わらないまま、遺伝子の働きやすさが変化する異常)を誘導して治療抵抗性を獲得させる仕組みを解明した」と発表しました。癌細胞では、遺伝子の働きを変えるエピジェネティック異常がしばしば認められるといいます。この異常は癌の悪性化に深く関わりますが、その原因因子は十分に解明されていなかったそうです。そこで、本研究グループは、「ヒト大腸癌患者データの解析によって、新たな悪性化因子としてIL-26を特定し、IL-26による癌の遺伝子変化の機構を解明したことで、IL-26を標的とした新しい治療法の開発が期待されます」と述べています。そして、研究者は次のように話しています。「本研究はIL-26の研究を10年以上行ってようやく見出した現象です。従来の免疫細胞由来分子では考えられなかった遺伝子構造への直接的な作用は、今後の免疫学や医学の発展に大きな影響をもたらす可能性を予感しています。革新的な治療に結び付けられるように研究を進めていきます」。
https://www.juntendo.ac.jp/news/27925.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

