2026.07.22
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腫瘍の遺伝子変異を画像データからAIで予測
「腫瘍の遺伝子変異を画像データからAIで予測 」と発表したのは、国立がん研究センターらの共同研究グループは、「脳腫瘍の治療において重要な指標となる遺伝子変異の有無を、生検などの侵襲的な検査で判定する従来法ではなく、より非侵襲的な方法で行えるかを検討するため、MRI画像での人工知能(AI)による診断予測の有用性を、脳腫瘍の診療を専門とする医師等による予測と比較し評価した」と発表しました。当プレスリリースによると、神経膠腫は代表的な脳腫瘍の一つであり、その治療方針や予後は、腫瘍の遺伝子変異の特徴によって大きく異なるそうです。なかでもIDH変異の有無は、神経膠腫の分類、予後予測、治療反応性の評価において重要な指標だとか。因みに、IDHとは、「細胞のエネルギー代謝に関わる酵素で、神経膠腫では IDH 遺伝子に変異があるかどうかが、腫瘍の分類、予後予測、治療方針の検討に重要な指標(分子マーカー)となる」ということです。本研究では、「MRI画像からIDH変異の有無を予測するAIによる画像診断支援モデルを、海外(日本人以外)患者と日本人患者の脳腫瘍画像を用いて、従来の画像認識技術と最新技術の2種類で開発し、脳腫瘍の診療を行う専門医等18名による診断と比較し、予測性能を評価した」と述べています。その結果ですが、海外患者の脳腫瘍画像データセットを用いた検証において、AIモデルは高い予測精度を示しましたが、日本人のデータを用いた検証ではAIの予測性能の低下が認められ、予測結果の信頼性には課題があることも明らかになったそうです。すなわち、神経膠腫でのIDH変異の有無をAIを用いて予測し医師を支援できる可能性と、一方では医師の専門性や患者背景の違いによりAIの性能が低下することが確認され、AIの実臨床への導入にあたっては十分に検証する必要性が示されたとも述べています。本共同研究グループは、「今後、予測結果に加えて不確実性も提示できる AI システムを開発することで、医療従事者の支援や診断の標準化に貢献する ことが期待され、神経膠腫における新たな診療体制の構築につながると考えられます」と結んでいます。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2026/0715/index.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

