2026.07.22
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収縮能の保たれた心不全が「SGLT2阻害薬」で改善
日本心臓財団のHPによると、心不全は、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。(ただ、心不全は病名ではありません)。さて、その心不全ですが、収縮能の保たれた心不全(HFpEF)は、収縮能の低下した心不全(HFrEF)と同様に予後が悪い病気であり、高齢化の進展に伴い、心不全患者の半数以上を収縮能の保たれた心不全(HFpEF)が占めるようになっているといいます。しかし、収縮能の低下した心不全(HFrEF)では治療法が確立されている一方で、収縮能の保たれた心不全(HFpEF)では有効な治療法がまだ十分に確立されておらず、病気の仕組みの解明や新しい治療薬の開発が重要な課題となっているそうです。そこで、藤田医科大学臨床再生医学講座(循環器)らの共同研究グループは、「これまで研究を進めてきたヒト人工多能性幹(iPS)細胞から作製した心臓モデルを用いて、収縮する力は保たれているものの拡張する力が低下し、心臓が十分に血液を送り出せなくなる心不全(HFpEF)を培養皿の上で高い精度で再現することに成功したと発表しました。加えて、この心臓モデルを使って複数の薬剤の効果を調べたところ、糖尿病の治療薬として使われている「SGLT2阻害薬」に、低下した心臓の拡張する力を改善する効果があることを確認したと述べています。さらに、今回の研究では、収縮能の保たれた心不全(HFpEF)では心臓の働きを調節する「eNOS-NO-cGMP-PKG経路」という重要な仕組みが正常に機能しなくなることが、病気の原因の一つであることを明らかにしたとも述べています。本共同研究グループは、「本研究で開発・活用したヒトiPS細胞由来の三次元心臓組織を用いた実験モデルは、ヒトの心臓の病態を高い精度で再現できることから、今後、収縮能の保たれた心不全(HFpEF)の病態解明をさらに進めるとともに、新たな心不全治療薬の開発に役立つことが期待されます」と結んでいます。
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/vsfo8q000001upz0.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

