2026.07.15
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タウタンパク質病変が脳回路を介して認知症状を生む仕組みを解明
神経変性疾患の一つである難病「進行性核上性麻痺(PSP)」において、タウ病変が神経回路を介して離れた脳部位の機能を障害し認知症状を引き起こすメカニズムを、世界で初めて明らかにした、と発表したのは、量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所 脳機能イメージング研究センターの研究グループです。実は、「進行性核上性麻痺(PSP)では、病態を引き起こすタウタンパク質(以下タウ)の蓄積は主に脳深部に限局するにもかかわらず、多くの患者が注意力低下や感情制御の障害など、大脳皮質機能の破綻を示す多彩な認知症状を伴い、その理由は長年不明であった」といいます。すなわち、進行性核上性麻痺(PSP)の運動症状は主に脳深部(皮質下)のタウ蓄積によって説明されますが、認知機能に重要な大脳皮質には明確なタウ蓄積が認められない場合も多く、さらに患者ごとにタウ蓄積部位が異なるにもかかわらず類似した認知症状が出現する理由は長年不明だったそうです。本研究グループは、「タウ病変が神経回路を介して離れた脳部位の機能を障害し、症状を引き起こすという普遍的なメカニズムを示すものであり、アルツハイマー病をはじめとする多様なタウ関連疾患にも応用可能です。これにより、症状出現の予測精度の向上や、コア回路を標的として症状を抑える治療戦略につながることが期待されます」と結んでいます。
https://www.qst.go.jp/site/press/20260711.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

