港区立高輪いきいきプラザ

2026.07.15

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脳は友達への好き嫌いをどうアップデートさせる?

「かつて親しかった相手に突然攻撃された際、その相手に対する嫌悪的な感情が脳内でどのように形成されるのかを解明した」と発表したのは、東京大学定量生命科学研究所および科学技術振興機構の共同研究グループです。本研究では、「特定の相手に対する嫌悪的な感情の形成は、相手についての記憶を貯蔵する「海馬腹側CA1」の神経細胞と、感情中枢である「扁桃(へんとう)体」のネガティブな感情に反応する神経細胞の間の接続が強くなるためだと分かった」と述べています。本共同研究グループは、今まで「海馬の神経細胞が特定の相手についての記憶(社会性記憶)を貯蔵する仕組みを研究してきましたが、一方でその相手に対する『好き』『嫌い』といった感情が、相手との経験に応じてどのように変化・アップデートされるのかについては分かっていなかった」といいます。そこで、今回の研究では、「マウスの攻撃性を人為的に操作することで、『かつて親しかった相手に突然攻撃される』という状況を作り出し、特定の他者に対する感情の変化を調べる新たな行動実験系を確立。さらに神経活動の詳細な記録によって、特定個体に対する嫌悪的な感情の形成に伴い、海馬腹側CA1–扁桃体–側坐核という神経回路のシナプス結合や神経活動が変化することを明らかにした」と述べています。実は、日常生活の中でさまざまな人と出会い、その相手を記憶するとともに、過去の経験に基づいて「好き」「嫌い」といった感情を抱いて過ごしますが、時に特定の相手に対する感情は、その相手との社会経験に応じてアップデートされることは、皆さんご存じのとおりです。ただ、このような相手への感情のアップデートを担う神経回路メカニズムはよく分かっていなかったという訳です。本共同研究グループは、「本研究は脳が特定の相手に対する情動価を経験に応じて更新する仕組みを明らかにしたものです。社会性記憶と感情を結びつける神経回路メカニズムへの理解を深めるとともに、その破綻が関与すると考えられる精神・神経疾患の病態解明につながることが期待されます」と結んでいます。

https://www.iqb.u-tokyo.ac.jp/pressrelease/260710/

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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