港区立高輪いきいきプラザ

2026.07.08

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看護師の「良心的立ち止まり」とは?

 「日本人看護師の『良心的立ち止まり』を概念化」と発表したのは、名古屋大学大学院医学系研究科の研究グループです。この「良心的立ち止まり」とは、「あえて「間(ま)」をとり、最善のケアを模索する行為で、看護師が倫理的な葛藤や迷いに直面したとき、判断を急ぐのではなく、一度立ち止まって患者や家族の思いや脆弱性を見つめ直し、自らの良心に照らしてより良いケアを考える実践」という考え方です。つまり、患者に寄り添う看護を支える「良心的立ち止まり」という訳です。本研究では、「日本国内の医療機関で働く多様な実践経験をもつ看護師12名から、約20時間に及ぶ語り(ナラティヴ)を収集・分析した」と言います。そして、「多忙なケアの現場で、あえて一瞬判断を遅らせる『立ち止まり』が、言葉にならない患者の尊厳や脆さ(脆弱性)を察知するための、極めて重要な倫理的実践であることをナラティヴ研究から明らかにした」と述べています。実は、今回の研究が実施された背景には、医療現場での業務の効率化が進む中で、迅速な判断を求められる看護婦の現実的な立場があり、そうした中で患者や家族に寄り添う業務を実践するための「数値化やマニュアル化」が難しく、「看護師が日々の葛藤にどう向き合い、行動しているのか、その具体的なプロセスは十分に可視化されていなかった」点が挙げられています。今回の調査研究では、「看護師は倫理的葛藤に直面した際、判断を急ぐのではなく、自らの良心に照らして一度立ち止まり、患者や家族の脆弱性に応答するために関係性を見つめ直しながらケアを実践していることが明らかになった」と述べています。本研究グループは、「この実践を『良心的立ち止まり』という新たな倫理的実践として提唱した」と述べ、「看護倫理を『正しい選択肢を選ぶための理論』ではなく、『患者の脆さに応答しながら現場で育まれる、実践そのものの倫理』として再定義するものです。効率化が加速する今だからこそ、看護師が良心に基づいて『立ち止まり、考え、対話できる実践環境』を組織や社会全体で守り、支えていくことが、結果として患者にとってより良い医療へつながります。日本発のこの新たなケアの視点は、これからの国際社会における看護倫理のあり方に重要な一石を投じるものです」と結んでいます。

患者に寄り添う看護を支える「良心的立ち止まり」~日本の看護実践から生まれた新たな看護倫理の視点を世界へ~ - 名古屋大学研究成果情報

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

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