2026.06.17
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現代の食生活を踏まえた食品摂取多様性指標を再検討
東京大学大学院医学系研究科栄養疫学・行動栄養学(社会連携講座)らの産学共同研究グループは、日本で広く用いられてきた食品摂取多様性スコア Dietary Variety Score(DVS)について、近年の栄養疫学的知見を踏まえて再検討を行ったと発表しました。食品摂取多様性スコア(DVS)は、肉、魚、卵、野菜など 10 食品群の摂取頻度から、食事の多様性を簡便に評価する指標として、高齢者を中心に用いられてきたといいます。ただ、従来の DVS では全粒穀物が評価対象に含まれていなかったとか。全粒穀物は、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでおり、その摂取は生活習慣病対策に有益だと言われています。そこで本研究では、「DVS を構成する 10 食品群のうち油脂類を、全粒穀物に置き換えた Alternative Dietary Variety Score(ADVS)を作成し、若年・中年・高齢女性において、 食品群摂取量および栄養素摂取状況との関連を検討したそうです。 その結果、DVS および ADVS はいずれも、たんぱく質、ビタミン、ミネラル類などの摂取量と関連し、特に ADVS 得点では、食物繊維、ビタミン B 群、ミネラル類との相関がより強く、食事摂取基準を満たしていない栄養素の数が少ないことが示されたと述べています。因みに、食品摂取多様性スコア(DVS)は、10 食品群(肉、魚介類、卵、牛乳・乳製品、油脂類、大豆・大豆製品、 果物、芋類、緑黄色野菜、海藻)について、各食品群を毎日摂取していれば 1 点、摂取していなければ 0 点として合計得点を算出する簡便な指標だそうです。本研究では、若年、中年、高齢の女性を対象に質問票を用いて調査を実施。その結果、「各世代について、DVS ならびに ADVS と栄養素摂取量との相関を解析したところ、両スコアは たんぱく質、ビタミン B 群、カルシウムや鉄などのミネラルと正の相関を示しました。また、差はわずかではあるものの、いずれの世代においても、ADVS はこれらの栄養素摂取量とやや高い相関を示した」ということです。本研究グループは、「今後は、ADVS 得点に関連する社会的、身体的要因や生活習慣についてさらに検討を進めることで、現代の食生活における食品摂取多様性の特徴を明らかにするとともに、食事評価や栄養教育への応用可能性について検討していく予定です」と結んでいます。
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400289615.pdf
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

