2026.06.17
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アルツハイマー病の病態に関連しうる臨床的マーカーとは?
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター分子基盤研究部、脳神経外科、診断イノベーション研究部の研究グループは、東京都健康長寿医療センター、新潟大学、三重大学、大阪医科薬科大学との共同研究により、「CCN1/Cyr61はヒト脳脊髄液においてβアミロイド(Aβ)量やリン酸化タウとよく相関する(2種類のデータ間にある関係が強い)ことを発見した、と発表しました。具体的には、「当センター・バイオバンクに保管してある脳脊髄液を用いて、CCN1/Cyr61という分子がAβやリン酸化タウの量とよく相関することを明らかにした」と述べています。当プレスリリースによると、「アルツハイマー病患者の脳内では、老人斑として蓄積するAβや神経原線維変化として蓄積するタウといったタンパク質が病気の発症に関与していると考えられていますが、それらがどのように神経細胞死に結び付くのか、またどのような分子がそこに介在するのかなど、十分には分かっていなかった」といいます。そこで、本研究では、脳脊髄液中のCCN1/Cyr61を測定するために、SIMOAと呼ばれる超高感度の測定法を開発。その結果、通常測定で使用されるELISA(特定のタンパク含有量を発色の度合いで評価する生化学的手法の一つ)ではほとんど測定できなかった脳脊髄液中のCCN1/Cyr61の濃度変化が十分に測定することができるようになったそうです。これまでの研究を通して、CCN1/Cyr61はアルツハイマー病の病態に何らかの形で関連していると考えられてきましたが、本研究において、やはり病態に関連しているという臨床レベルでのエビデンスが得られたといいます。本共同研究グループは、「今後、本研究で見つかったヒト脳脊髄液中でのアルツハイマー病バイオマーカーとの相関関係がどこまで病態を反映できるのか、疾患段階の異なる様々な患者から採取された脳脊髄液を用いて検証する予定です」と述べ、「ただ得られた結果はあくまで相関性であり、直接因果関係を示すようなデータではないため、それらの因果関係を証明するための実験を行いながら、CCN1/Cyr6を阻害する薬剤が、アルツハイマー病の新しい治療薬になりうることを期待したい」と結んでいます。
https://www.ncgg.go.jp/ri/report/20260612.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

