2026.06.17
- ニュース
化学テロに使われる神経剤の感知に新たな手法
化学兵器として用いられる神経剤。その化学テロは社会に大きな脅威を与えることは、過去の事例を見ても明らかです。例えば、サリンは揮発性が高く、蒸気となって広範囲に拡散するために同時に多数の被害者が生じると言われています。一方、VXやノビチョクは揮発性がきわめて低く、物体に付着した場合にはそのまま長期間残留するうえに、手指や靴底などを通じて微量の神経剤が広範囲に拡散する可能性があるそうです。そこで、科学警察研究所法科学第三部および横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科らの共同研究グループは、化学テロ発生現場に残留するVXやノビチョクなどの微量の神経剤を検知するための新たな手法を開発した、と発表しました。本共同研究では、「市販の質量分析装置に簡単な改造を施すことで、現場から採取したふき取りサンプルから微量の神経剤を迅速かつ確実に検知するための新たな分析手法を構築した」と述べています。そして、本手法は、安全な市民生活を取り戻すための除染活動の効率化に貢献しうるとも述べています。本共同研究グループは、「今回は神経剤を測定対象としましたが、他の物質についても同様に検知可能な場合が多いと考えられます。マスタードガスや催涙剤など他の化学兵器用剤、覚醒剤・麻薬などの薬物、爆発物など、警察が捜査対象とするさまざまな物質の検知に適用することで、化学テロ対策や科学捜査へのさらなる応用が期待されます」と結んでいます。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/res-portal/news/2026/20260612sekimoto.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

