2026.05.27
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薬剤耐性(AMR)はサイレントパンデミック
抗菌薬(抗生物質及び合成抗菌剤を含む)の不適正使用により、抗微生物剤が効かなくなる、あるいは効きにくくなることを「薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)」というのだそうです。今日において、このAMR 問題は密かに感染が拡大しているため、「サイレントパンデミック」と呼ばれている、と厚労省のHPに教えられました。同HPによると、「AMRに対して、このまま何も対策がとられないと、2050年には全世界でAMR関連の死亡者数は毎年1,000万人に上り、がんによる死亡者数を上回るのではないか」と推測されています。5月11日付時事メディカルの記事の中で、国立国際医療センターAMR臨床リファレンスセンターの佐々木秀悟主任研究員は、風邪は鼻水、喉の痛み、咳を伴う感染症で、大半はウイルスが原因のため、細菌感染症の治療に用いる抗菌薬は効果がないと述べています。すなわち、抗菌薬の不適切使用が増えれば、AMRも増加すると警鐘を鳴らしているのです。因みに、同センターが昨年実施したインターネット調査では、「抗菌薬」という言葉を聞いたことがある人は89.1%。ただし、「抗菌薬は風邪に効かない」「抗菌薬はウイルスに効かない」と正しく理解している人はそれぞれ25.9%、16.0%にとどまったといます。上述の佐々木氏は、「体内には多様な細菌が存在し、抗菌薬を使用すると病原菌だけでなく無害な細菌も減少する。生き残った細菌が薬剤耐性を獲得することがある」と述べています。そして、「細菌感染症の治療のため処方された抗菌薬は、症状が改善しても自己判断で中止したり量を減らしたりせず、指示通りに飲むこと」が大切で、「薬剤耐性菌の出現を防ぐポイントは抗菌薬の適正使用です」と断じます。加えて、「手洗い、マスク着用、ワクチン接種など基本的な感染対策」をすることが重要であるともアドバイスしています。
風邪に抗菌薬は無用~増える耐性菌(国立国際医療センター 佐々木秀悟主任研究員)~|トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
SM

