2026.05.27
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自閉症とマイクロアグレッション
「日本における自閉症の当事者を対象に、日常生活におけるさりげない差別的言動『マイクロアグレッション』(社会の中で弱い立場に置かれやすい集団に向けられる、自覚がなくさりげない侮辱、無効化、軽視を指す)の経験に関する大規模な調査を実施した、と発表したのは千葉大学子どものこころの発達教育研究センター、ストックホルム大学及び田園調布学園大学の共同研究チームです。当プレスリリースによると、本研究は、これまで欧米中心であったマイクロアグレッション研究を、「空気を読む」などの日本独自の文化的背景に広げ、自閉症の当事者が家庭、学校、職場で受ける否定的な経験の構造を初めて明らかにした、と述べています。実は、自閉症当事者はそうでない人に比べ、抑うつや不安、自殺のリスクが有意に高いことが知られていますが、その要因として、マイノリティ(少数派)であることによる社会的ストレスが指摘されているといいます。ただ、この「マイクロアグレッション」が、集団の調和や相互依存を重視するとされている日本の文化的文脈において、自閉症当事者にどのような影響を与えているかについてはこれまで十分に解明されてこなかったそうです。そこで、本研究では、精神科医に自閉症と診断されたことのある330人の日本人成人(18-39歳)を対象にした質的調査を実施、その結果、305人がマイクロアグレッションを経験したと答え、自身の自閉症に関連する288件のエピソードを共有したそうです。そこで、例えば、「揺れ動く立ち位置: 周囲から『劣っている』と子どものように扱われる一方で、自閉症を公表すると『天才的な並外れた能力』を期待されるという周囲による矛盾した態度にさらされ、一人の人間としての等身大の理解を妨げる攻撃として機能していることが明らかとなった」と述べています。本共同研究グループは、「当事者の高い精神疾患リスクを低減し、真にインクルーシブで肯定的な社会環境を構築するための重要な指針となることが期待されます」と結んでいます。
https://www.chiba-u.jp/news/research-collab/post_675.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

