2026.05.08
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がんを抑制するシステムの2面性
「がんを抑制するはずのシステムががんの発生を誘導する」といささかショッキングなタイトルでプレスリリースを発表したのは、広島大学大学院総合生命科学研究科らの共同研究グループです。具体的には、ショウジョウバエを用いて、「腫痕抑制経路として知られるHippo経由が腫瘍の形成の誘導することを発見した」と述べています。これは何を意味するのでしょうか?実は、Hippo経路というのは細胞増殖やアポトーシス(細胞死)を制御することで、腫瘍抑制経路として知られているそうですが、一方で腫瘍形成を促進するいわば2面性が指摘されてきたといいます。そこで、本研究ではHippo経路による腫瘍誘導効果を解析。その結果、Hippo活性化細胞による2種類の細胞間コミュニケーションを発見しました。これら二つの経路が相乗的に作用することで、周辺細胞の主要形成は強く誘導されるのだとか。本研究グループは、「これまで謎の多かった腫瘍促進効果のメカニズムの一端を明らかにしたことは、Hippo経路を標的とした新たながん治療戦略の提案につながるだろう」と結んでいます。
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/97253
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

