2026.05.08
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免疫細胞とがん細胞のせめぎ合い
私たちの体の中の免疫細胞とがん細胞の戦いは無限にあるといっても過言ではありません。なぜなら、「がん細胞はT細胞の表面にある『PD-1』という分子(ブレーキ役)を利用して、免疫細胞の攻撃から逃れてしまう」といいます。そこで、京都大学医学部・医学研究科の研究グループは、「PD-1を作る遺伝子の働きを調節する『上流エンハンサー』というスイッチに着目した」ということです。そして、ゲノム編集技術を用いてこのスイッチを壊したマウスを製作したところ、がん組織内におけるT細胞のPD-1の発現が減少することを明らかにした、と述べています。加えて、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」の機能は維持され、副作用の症状もなかったと述べています。本研究グループは「PD-1を完全になくすのではなく、スイッチの操作で『適度に調整』することで安全で効果的ながん治療になる可能性を、マウスモデルを用いて示した」と述べ、「今後は、次世代の免疫療法の開発に貢献することが期待されます」と結んでいます。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-05-01-2
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

