港区立高輪いきいきプラザ

2026.05.08

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双極性障害の治療薬

以前は躁うつ病と呼ばれていた双極症(双極性障害)。気分が高揚する躁状態または軽躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す精神疾患の一つですが、人口の1%弱が罹患するといわれています。厳密には、躁状態を伴う双極型障害と、軽躁状態とうつ状態を伴う双極II型障害に分類されるとか。前置きはさておき、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学および一般社団法人臨床疫学研究推進機構の共同研究グループは、双極症に対して用いられる気分安定薬および抗精神病薬の単剤療法と併用療法の再発予防効果を、匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)を用いて網羅的に検討した、と発表しました。加えて、本研究では、これまで十分に検討されてこなかった、「炭酸リチウムと他の気分安定薬(バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギン、カルバマゼピン)または抗精神病薬との併用療法に着目」。双極症を有する315,046名の患者を特定し、各薬剤の単剤療法の有用性を確認するとともに、さまざまな組み合わせによる併用療法の有用性を系統的に精査したと述べています。そして、その結果、炭酸リチウムの単剤療法が入院リスクの低下と関連することが確認されたそうです。さらに、「炭酸リチウムとカルバマゼピン、ゾテピン、アリピプラゾール、またはバルプロ酸ナトリウムとの併用療法では、炭酸リチウム単剤療法と比べて入院リスクがさらに低いことが明らかになった」とも述べています。本研究グループは、「本研究は、双極症患者における精神科入院の減少に対する、気分安定薬および抗精神病薬の単剤療法と併用療法の有用性を、実臨床下で評価した最大規模の研究です」と述べ、「これらの知見は、単剤療法では十分な反応が得られない場合などに、併用薬を選択する際の指針となる可能性があります」と結んでいます。

https://www.juntendo.ac.jp/news/26739.html

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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