港区立高輪いきいきプラザ

2026.10.14

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「食べる順番」が食後血糖を左右する仕組みの解明

食事では、「どのような順番で食べるか」も食後血糖に影響することは、皆さんご存じのとおりです。そこで、京都大学大学院医学研究科、関西電力医学研究所、岐阜大学、藤田医科大学、秋田大学、京都府立大学、岐阜薬科大学、名古屋大学、トロント大学、アデレード大学からなる共同研究グループは、「オリーブ油などの脂質をブドウ糖より先に投与すると、マウスでは胃から腸への内容物の移動(胃排出)が遅くなり、糖負荷後早期の血糖上昇が抑えられることを明らかにした」と発表しました。なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 当プレスリリースによると、「この効果には、グルカゴンとGLP-1のシグナルが互いに補い合って働くことに加え、迷走神経が関与することが示された」と述べています。因みに、グルカゴンとは、肝臓での糖産⽣を⾼めるホルモンのことで、薬理学的に投与した場合には、胃排出を遅らせる作⽤があるとか。そして、GLP-1は、「⾷事に含まれる栄養素に応じて、主に消化管の L 細胞から分泌されるホルモン」だそうです。また、迷走神経とは、「脳と胸部・腹部の臓器をつなぐ主要な副交感神経のことで、胃腸運動、栄養の感知、内分泌応答の調節に関与する」とのことです。本研究の背景について、次のように説明しています。「⾷後⾼⾎糖は、ダイアベティス(糖尿病)における重要な治療標的です。これまで、野菜、たんぱく 質、脂質を炭⽔化物より先に摂取する『⾷べる順番』の⼯夫によって、胃から腸への⾷物の移動(胃 排出)が緩やかになり、⾷後⾎糖の上昇が抑えられることが⽰されてきましたが、脂質を先に摂取したときに、どのような仕組みで胃排出が遅くなり、⾎糖上昇が抑制されるのかは、⼗分に明らかになっていなかった」ということです。本共同研究グループは、「脂質を糖質より先に摂ることで、互いに補い合うグルカゴンと GLP-1 のシグナル、および迷⾛神経を含む内分泌・神経ネットワークが働き、胃排出と⾷後⾎糖が調節される可能性を⽰した」と述べ、ただ、本研究はマウスに脂質とブドウ糖を投与した実験であるため、「通常の⾷事を摂るヒトでも同じ仕組みや効果が認められるかについては、今後の検証が必要です。現在、脂質に加えて、たんぱく質の前投与がグルカゴンや GLP-1 の分泌、胃排出、⾎糖上昇、摂餌量に及ぼす影響を検討しています。(中略)より効果的な『⾷べる順番』の提案と、ダイアベティス(糖尿病)や肥満症の発症・重症化予防に資する創薬基盤の構築を⽬指します」と結んでいます。

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-10-09

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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