2026.09.30
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玄米で育てた鳥の卵は?
名古屋大学大学院生命農学研究科および名古屋大学全学技術センター 設備・機器共用推進室の研究グループは、「玄米を給与したウズラの卵において、機能性成分であるタウリンの増加、α-トコトリエノールの蓄積、および脂肪酸組成の変化が生じることを、多層オミクス解析によって明らかにした」と発表しました。一方で、「玄米給与は産卵数や卵黄重量、タンパク質含量などの基本的な卵質には影響を与えず、飼料原料として十分利用可能であることも確認した」と述べています。当プレスリリースによると、「日本の飼料自給率は低く、飼料価格も高騰していることから、自立的な畜産体系の確立が重要な課題である」といいます。加えて、「近年、飼料用トウモロコシと栄養価が近い飼料用米の利用が進められていますが、両者は脂質やビタミンE類などの栄養組成が異なる」ということです。本研究では、「トウモロコシ主体飼料と玄米主体飼料を産卵ウズラに給与し、卵黄成分への影響をメタボローム解析、リピドミクス解析およびビタミンE解析を用いて評価」しました。その結果、玄米給与群では卵黄中のタウリン濃度が増加し、エルゴチオネイン濃度は減少しました。玄米に含まれ、ビタミンE類の一種であるα-トコトリエノールが卵黄に蓄積することも発見しました。さらに、卵黄中の脂質量に変化は認められませんでしたが、リノール酸などの必須脂肪酸が低下し、肝臓で合成される脂肪酸の割合が増加することが分かったといいます。本研究グループは、「玄米が単なるトウモロコシ代替飼料ではなく、卵の機能性成分や脂質の質を変化させることを示したものであり、機能性卵の開発や、卵のおいしさを決定する脂質組成の科学的理解に寄与する成果です」と結んでいます。
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/09/post-1070.html
SM

