2026.09.09
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在宅医療患者と複数の慢性的な病気の関係
今日の高齢化社会において、通院が難しい人の自宅などを医師が定期的に訪問して診療する「在宅医療」を利用する人が増えていますが、そうした患者は、脳卒中の後遺症、認知症、糖尿病など、複数の慢性的な病気を同時に抱えていることが多いとされ、こうした状態は「多疾患併存(マルチモビディテ ィ)」と呼ばれ、死亡リスクの上昇や⽣活の質の低下など、さまざまな悪影響と関連することが知られているといいます。ただ、その実態は十分に分かっていないとか。そこで、筑波⼤学医学医療系の研究グループは、「東京都および茨城県内の 7つの医療機関で在宅医療を受ける 506 名の患者を対象に、2024 年 2 ⽉から 3 ⽉にかけて多施設において担当医師がカルテの記録をもとに、あらかじめ設定した18 種類の病気の分類に沿って、各患者が抱える慢性疾患を確認した」と発表しました。具体的には、「在宅医療を受ける506人の患者を対象に、抱えている病気の数と体調が急に悪くなったときに受ける臨時往診との関係を調べたところ、94.7%が2つ以上の慢性的な病気を抱えており、病気の数が多い患者ほど、体調が急に変化したときの往診が必要になりやすいことが分かった」とも述べています。今回の研究結果から、本研究グループは、「患者が抱える慢性疾患の数を把握することが、臨時往診が必要になりやすい患者を⾒極める⼿がかりになると考えられます。こうした評価を実際の在宅医療の現場で活⽤できれば、患者の状態に応じた、より⼿厚く効率的な在宅医療体制の構築につながると期待されます」と述べ、「なお、本研究はある時点のみの状況を調べた横断研究であり、慢性疾患の数の多さが臨時往診の原因であるとまでは⾔えません。また、対象は東京都・茨城県の医療機関に限られるため、今後は、他の地域や 医療体制での検証、より長い期間を対象とした追跡調査などを通じて、今回の知⾒がどこまで⼀般化できるかを確認していく必要があります」と結んでいます。
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20260904141500.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

