2026.09.09
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ウイルス再感染防御に必須のIgG抗体が長期間維持される仕組みとは?
私たちの体を守っている抗体は、その構造や働きの違いによってIgM、IgG、IgAなどの種類に分けられ、これらを抗体の「クラス」と呼ぶそうです。例えば、IgM抗体は免疫応答の初期に多く作られ、IgG抗体はその後に増加して、感染防御に長期間働くといいます。さて、「IgG抗体がIgM抗体より長く維持され感染防御(特にウイルス再感染)に重要であることはよく知られていましたが、その理由はわかっていなかった」とのことで、大阪大学免疫学フロンティア研究センターらの共同研究グループは、「IgG抗体を産生する細胞が、IgM抗体を産生する細胞よりも優先的に骨髄の長寿命プラズマ細胞となる、IgG抗体優位性の分子メカニズムを世界で初めて明らかにした」と発表しました。
具体的には① IgG型B細胞に発現するIgG型B細胞受容体(BCR)はIgM型BCRよりもT細胞への抗原提示の能力が高く、その結果、B細胞がプラズマ細胞へと分化した後の増殖が促進されること
② IgM型BCRから伝わるシグナルは、細胞死をより強く誘導すること
③ IgG型プラズマ細胞は長期生存の場である骨髄へ効率よく移動すること
これら3つの仕組みが組み合わさることで、IgG抗体を産生する長寿命プラズマ細胞が選択的に増加し、IgG抗体が長期間維持されることが示されたと述べています。本研究グループは、「IgG型細胞の誘導やBCRシグナルの制御を通じて、効果が長期間持続する新たなワクチンの開発につながることが期待されます」と結んでいます。本研究者は、「本研究では、抗体のクラスが、抗体産生細胞の増殖、生存、骨髄への移動を制御し、骨髄に形成される長寿命プラズマ細胞の数を左右することを明らかにしました。長く効果が続くワクチンの開発につながることを期待しています」と述べています。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0406_00018.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

