2026.09.09
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腸内細菌とビタミンのやり取りの見える化
「腸内細菌叢は、互いに代謝物を作り、利用し合うことで複雑な生態系を形成しています。しかし従来の便中代謝物解析では、細菌の外に存在する物質と、細菌の中に保持されている物質をまとめて測定するため、『誰が作り、誰が使っているのか』を推定することは困難であった」といいます。そこで、今回、中部大学生命健康科学部作業療法学科および名古屋大学大学院医学系研究科の共同研究グループは、岩手医科大学 医学部の協力を得て、健常者63名の便を破砕前後で測定し、水溶性ビタミンを「細胞外に存在しやすいもの」と「細胞内に保持されやすいもの」に分類したと発表しました。つまり、「腸内細菌とビタミン利用の特徴的な関係を明らかにした」という訳です。因みに、細胞内・細胞外とは、「細菌の外に存在して周囲から利用可能な代謝物と、細菌の内部に保持されている代謝物を意味する」とのことです。ご存じのように、私たちの腸内には多数の細菌が存在しています。そして、食物繊維などを発酵して短鎖脂肪酸やビタミンなどを作っています。つまり、そうした腸内細菌叢を一つの生態系として理解することが重要であるといいます。本研究の成果は、「実際にどの代謝物が細菌外に供給され、その代謝物が細菌内で利用されるのかという腸内細菌の機能をより直接的に評価できる可能性がある」ということです。そして、「将来的には健康な人だけでなく、神経疾患や炎症性疾患などで腸内細菌のビタミン共有ネットワークがどのように変化するか調べることで『新しい腸内環境制御法』につながることが期待されます」と結んでいます。
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/09/post-1063.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

