2026.08.28
- ニュース
暑さだけでは説明できない熱中症の発生パターン
2015~2025年の東京都における熱中症救急搬送データを解析し、その結果、暑さ指数(WBGT)の影響を調整しても、救急搬送人員数は平日、週末・休日、休日明けで異なり、特に平日と比べて、65歳以上では休日明けに1.13倍、18歳未満では週末・休日に1.80倍多いことが明らかになった、と発表したのは東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野およびウェルビーイング地域共創講座の研究グループです。実は、仕事、学校、スポーツ、余暇活動など、曜日や休日による行動の違いが熱中症の発生に影響することは想定されているものの、その影響はこれまで十分に定量化されていなかったといいます。そのため、本研究では「暑さの影響を考慮した上でも、熱中症の発生パターンが平日、週末・休日、休日明けで異なることを初めて定量的に示した」と述べています。高齢者に関しては、次のように考察しています。「65歳以上では、週末・休日の救急搬送が少ない一方、休日明けには増加するという特徴的なパターンがみられました。休日明けの増加には、週末の医療機関へのアクセスが限られることによる受診の遅れに加え、仕事や日常活動の再開に伴う暑熱曝露の増加などが関与していた可能性があります。また、休日を挟むことによる暑熱順化の一時的な低下が、熱中症へのかかりやすさに影響した可能性も考えられます」。ともあれ、本研究グループは、「これまでの熱中症予防では、暑さ指数(WBGT)などの気象条件に基づく注意喚起が広く行われてきました。本研究の結果は、こうした取り組みに加えて、曜日や休日に伴う行動パターンや年齢による発生パターンの違いを踏まえ、対象者とタイミングを意識した予防啓発や対策を検討することの重要性を示しています。今後、こうした視点を取り入れることで、より効果的な熱中症予防につながることが期待されます」と結んでいます。
暑さだけでは説明できない熱中症の発生パターン | プレスリリース | 東邦大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

