港区立高輪いきいきプラザ

2026.08.28

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障害物を「認識する」高齢者と若年者の違い

東京都健康長寿医療センター研究所の研究グループは、「若年者と高齢者を対象に、形状の異なる障害物をまたぐ際の足の軌跡を比較し、その結果、若年者はアーチ型障害物よりも、矩形障害物をまたぐ際に、足を高く上げていて、一方、高齢者では、障害物の形状に応じた足の軌跡の明瞭な違いは検出されず、若年者とは障害物の特徴に応じた動作調整が異なることが明らかとなった」と発表しました。実は、「日常生活では、道路の縁石やコードカバーなど、形や大きさの異なるさまざまな障害物をまたぐ必要があります。障害物につまずかないためには、その高さだけでなく、形状や縁の位置などの特徴を捉え、それに応じて足の動きを調整することが重要である」といいます。従って、これまでも障害物をまたぐ動作に関する研究はなされてきましたが、足が障害物の真上を通過する瞬間の「足と障害物との距離」に着目してきたそうです。しかし、このような一時点の測定だけでは、足を持ち上げ始めてから障害物を越え、再び着地するまでに、足の軌跡がどのように調整されているかを十分に捉えることができないとも述べています。加えて、「従来の研究では、主に障害物の高さや奥行きの影響が検討されており、同じ程度の大きさであっても、矩形やアーチ型といった形状の違いによって、またぎ越し動作がどのように変化するかは十分に明らかにされていなかったと説明しています。そこで、本研究グループは、「若年者14名と高齢者14名を対象に、形状の異なる障害物をまたぐ実験を行い、足の動きはモーションキャプチャー装置を用いて計測した」とのことです。そこで、「障害物を越える一瞬だけでなく、足を振り出してから着地するまでの軌跡全体の、どの区間に違いがあるかを調べることができた」といいます。その実験結果ですが、若年者では、アーチ型障害物と比べて矩形障害物をまたぐ際に、先に障害物を越える足をより高く持ち上げていたこと。一方、高齢者では、矩形障害物とアーチ型障害物をまたぐ際の足の軌跡に、統計学的に有意な違いは検出されなかったこと。つまり、形状に応じた軌跡の調整が若年者ほど明瞭でなかったということです。その理由として、高齢者では矩形障害物の「縁」を、足の軌跡を変えるほど大きな危険として捉えていなかった可能性があると述べています。本研究グループは、「高齢者の障害物の特徴に応じた調整の仕方が、若年者とは異なる可能性を示しています。今後、より多くの対象者を調査するとともに、視線や障害物の認識、実際の接触・つまずきとの関係を検討することで、高齢者にとって安全な歩行環境や障害物の形状を考えるうえでの基礎的知見につながることが期待されます」と結んでいます。

障害物の「形」に応じて足の軌跡は変わる? ―若年者と高齢者のまたぎ越し動作を比較―|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 研究所サイト

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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