港区立高輪いきいきプラザ

2026.08.26

  • ニュース

江戸時代&明治時代の庶民の食生活はミネラル豊富だった!

古い和本に漉き込まれた当時の人の毛髪から、食生活や生活環境が「復元」できる秀逸なバイオアーカイブを内蔵するタイムカプセルである、と発表したのは量子科学技術研究開発機構らの研究グループです。「江戸時代から明治時代の都市庶民の食生活は、質素ながらミネラルが豊富であった」と述べています。具体的には、約7万冊の古い和本を調査し、100部を超える和本から抜き出した毛髪を化学分析した結果、以下のことが判明したということです。江戸時代の「質素」な食生活で、どのようにして現代よりもミネラルに富む食生活が実現できたのでしょうか。その一因として、現代より精白度の低い米の利用を挙げています。加えて、「塩素、カリウム、カルシウム、マンガン、鉄、銅、鉛など複数元素の濃度が高かったことが分かった」といいます。ただ、江戸時代の生活が現代人のそれより健康的であったとは一概に言えないとか。当時は十分に注意が払われなかった鉛や塩素は現代人よりもはるかに高い濃度で検出されたということです。白粉には鉛が含まれていたし、食料保存は食塩に頼らざるを得なかった事情もあるでしょう。また、現代人の亜鉛源である豚肉や牛肉は、明治以前は禁止されていた事情もあると指摘しています。本研究グループは、「江戸時代に出版物が爆発的に増えたことが再生原紙の活用を促したはずで、それは長い平和な時代でした。本研究で主役となった『古い和本の再生原紙に漉き込まれた毛髪』が手に入った事実が、いくつもの歴史的な偶然によると考えると、感慨深いものがあります」と結んでいます。

https://www.qst.go.jp/site/press/20260817.html

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む