港区立高輪いきいきプラザ

2026.08.26

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高齢者の血中アルブミン酸化還元バランスとフレイルの関係

順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 消化器内科の研究グループは産学共同で、同センター消化器内科に通院する65歳以上の高齢外来患者を対象に、食事調査・血液検査・身体機能などのデータを解析した横断研究により、「高齢者の血中アルブミン酸化還元バランスがたんぱく質栄養状態と関連する可能性、ならびにたんぱく質栄養状態とフレイルやその前段階であるプレフレイルとを繋ぐ指標となる可能性を見出した」と発表しました。因みに、血中アルブミン酸化還元バランスですが、血中のアルブミンは「酸化型」と「還元型」に大別され、総アルブミンにおける還元型アルブミンの割合を「アルブミン酸化還元バランス」と呼ぶそうです。たんぱく質栄養状態が悪化すると、還元型の割合が減少(相対的に酸化型の割合が増加)することが報告されているとか。本研究の成果は次の通りです。

   高齢外来患者のプレフレイル・フレイルに該当する割合は健常8%、プレフレイル52.5%、フレイル14.7%であった。

   血中栄養指標(血中アルブミン酸化還元バランス、血中アルブミン濃度、総たんぱく質濃度、トランスサイレチン濃度、分岐鎖アミノ酸濃度)のうち、血中アルブミン酸化還元バランスのみがたんぱく質摂取量と有意に関連した。

③ 血中アルブミン酸化還元バランスはフレイルだけでなく、プレフレイルとも有意に関連しており、早期の栄養状態評価に役立つ可能性が示された。

今回の研究が行われた背景として、次のように説明しています。「フレイルは、加齢に伴い心身の活力が低下し、転倒、入院、要介護、死亡などのリスクが高まった状態を指します。その予兆を未然に発見し、栄養管理や運動管理などの介入につなげることは健康寿命の延伸に重要と考えられています。一方、アルブミンは血中で最も豊富なたんぱく質であり、その濃度はたんぱく質栄養状態の指標として活用されています。しかし、初期の身体機能の低下やたんぱく質不足を反映しにくいことが課題とされていた」とのことです。

本研究グループは、「栄養不足や運動不足は、加齢に伴う身体機能や筋肉量の低下に繋がり、転倒や介護が必要になるリスクを高めることが懸念されています。血中アルブミン酸化還元バランスは、これらのリスクを早期に捉える新しい指標として、栄養と運動の両面からの健康管理に役立つ可能性があります。今後は、この指標を活用した健康状態の評価や栄養・運動指導への活用に向けた検討も進めていきます」と結んでいます。

https://www.juntendo.ac.jp/news/27997.html

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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