2026.08.19
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人工透析と腎臓リハビリテーション
日本では人工透析を受ける人は約35万人規模に達しているともいわれ、この数字は国民の約360人に1人に相当するとか。では、なぜ透析治療が必要なのでしょうか。端的に言って、人工透析を行わないと、腎臓の機能低下により尿毒症や全身の合併症が進行し、生命をおびやかすリスクがあるということです。なぜなら、「腎臓は血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として排出し、体内の電解質バランスや血圧、赤血球生成などを調整する重要な臓器」だからです。さて、本題ですが、「多くの患者が週に何度も受ける人工透析。その『透析中の時間』を活用したリハビリテーション運動が、患者の生存率を高めることが分かった」と発表したのは、東京女子医科大学医学部内科学講座腎臓内科学分野の研究グループです。当プレスリリースによると、「腎臓リハビリテーション」は、フレイル・サルコペニアを有する慢性腎臓病患者に対して、運動療法、栄養療法、看護ケアなど多面的治療によって患者の身体的・精神的・社会的障害を回復させるプログラムですが、すでに身体機能・QOL向上などの治療効果は明らかになったものの、生命予後などを長期間観察した研究は今まで存在しなかったそうです。そこで、本研究グループは、日本腎臓リハビリテーション学会の学術研究の一環として、3年間の後ろ向き調査および5年間の前向き調査を組み合わせた研究を実施し、透析患者に対する腎臓リハビリテーションの有用性を検討したといいます。その結果、「全国多施設共同研究として維持血液透析患者708人を3年間追跡調査し、透析中の腎臓リハビリテーションを受けた患者では、受けなかった患者に比べて良好な生命予後と関連することを明らかにした」といいます。実際、運動処方、栄養・生活指導、継続状況などを前向きに評価した多施設共同研究が本研究グループによって行われていますが、これらの知見によって、「どのような患者に、どの内容を、どの程度実施すると最も効果的かを検証されていくことが期待される」と述べ、「さらに、有害事象、入院、身体機能、生活の質、医療費・介護費を含む医療経済性も評価し、全国の透析施設で安全かつ継続可能な腎臓リハビリテーション体制の構築と、国際的な普及につなげることを目指します」と結んでいます。
https://www.twmu.ac.jp/univ/news/index.php?kbn=1&ym=202608#1775
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

