2026.08.19
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急性胃腸炎を引き起こすヒトサポウイルス
北里大学大村智記念研究所の研究グループは、「急性胃腸炎の原因ウイルスの一つである『ヒトサポウイルス』の受容体(細胞表面でウイルスが感染に利用する分子)としてCD36が機能することを発見した」と発表しました。CD36とは、「細胞の表⾯に存在する受容体(タンパク質)のひとつで、脂肪酸などの物質を取り込む働きを持っている」とのことです。ともあれ、ヒトサポウイルスが細胞へ感染するために必要な宿主因⼦としてCD36 が明らかになったと述べています。一方で、CD36 を発現しない細胞ではサポウイルス感染が著しく低下したとのことです。そこで、CD36 とサポウイルス粒⼦が直接結合する際に、この結合を阻害することで感染を抑制できることが示されたとも述べています。実は、ヒトサポウイルスは乳幼児や⾼齢者を中⼼に急性胃腸炎を引き起こすウイルスであり、世界中で広く流⾏しているそうです。ところが、これまでこのヒトサポウイルスがどのように宿主細胞へ侵⼊するのか、その仕組みはほとんど分かっていませんでした。当然ながら、そのウイルスの受容体が特定されれば、感染機構の理解だけでなく、抗ウイルス薬やワクチンの開発にもつながるのですが、ヒトサポウイルスについては⻑年にわたり受容体が不明のままであったと述べています。本研究グループは、「今回の研究により、⻑年不明であったヒトサポウイルスの受容体が明らかとなり、感染成⽴の分⼦機構解明に向けて⼤きく前進した」と述べ、「今後は、本研究で構築した培養系を活⽤することで、これまで困難であったヒトサポウイルス研究を加速し、急性胃腸炎の予防・治療法開発につながることを⽬指します」と結んでいます。
https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20260730-01.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

