2026.08.19
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パーキンソン病の進行度と腸内細菌遺伝子の推定
藤田医科大学医療プレ・プロバイオティックス講座および消化器内科の研究グループは、「パーキンソン病患者の腸内細菌が持つ特定の機能遺伝子に着目し、『nanAkk遺伝子』(細菌が粘液にあるシアン酸を取り込んで代謝する際に必要な酵素をコードする遺伝子)の量がパーキンソン病の重症度に伴い、段階的に増加することを世界で初めて明らかにした」と発表しました。すでにパーキンソン病においては腸内細菌叢の変化が数多く報告されていますが、簡便に使用できるバイオマーカーは確立されていなかったと述べています。ご存じのように、パーキンソン病は脳内のドパミン神経細胞が減少することで、手足の震えや体の動きにくさを引き起こす神経変性疾患ですが、2020年の厚労省の統計では、患者数は28万9千人おり、高齢化社会において今後さらなる増加が予想されています。近年の研究の成果では、脳と腸が相互に影響し合う「腸―脳相関」が注目されていて、以前本欄でも取り上げましたが、患者の腸内での細菌の増加が判明しているものの、「どんな菌がどれくらいいるのか」についての調査はすでに行われている一方で、菌がどのような遺伝子を働かせているのかについては、まだ簡便かつ低コストの評価手法は確立されていないとか。そこで、本研究グループは、注目の「nanAkk遺伝子」に着目し、新たなバイオマーカーとしての可能性を検証したという訳です。具体的には、パーキンソン患者と健常者合わせて124名を対象に検証を行った結果、冒頭で述べたように「パーキンソン病における「nanAkk遺伝子」の量の有意な上昇」「重症度との段階的な相関関係」が明らかになり、結果として独立したマーカーとの有用性が証明されたと述べています。本研究グループは、「今後は、より大規模な患者コホート研究での検証や、時間の経過とともにどのように数値が変化するかの研究を進め、パーキンソン病の発症予測や進行スピードの予測に役立つことをめざします」と結んでいます。
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/vsfo8q000001znnh.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

