2026.08.19
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胃がん原因菌ピロリ菌を複合計測でリアルタイム可視化
胃・十二指腸潰瘍の経験のある方や胃炎の方、いつも胃の調子が悪いと訴える方は、ピロリ菌の感染を疑い、早めの医師による診断を受けることをお勧めします。そこで、その検査ですが、服用前後の呼気を集めて診断する「尿素呼気検査法」や内視鏡を使って胃粘膜もしくは胃の組織の一部を採取して診断する方法などがあります。その結果、ピロリ菌が確認されたら、胃酸の分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質の3つのお薬を使って除菌治療を受けることが勧められています。さて、本題ですが、名古屋大学大学院理学研究科、自然科学研究機構 生命創成探究センターの研究グループは、国際共同研究により、「ピロリ菌の中核構造が、部品タンパク質から段階的に組み上がっていく経路のモデルを提唱することに成功した」と述べています。ピロリ菌が発がんに関わるタンパク質を胃の細胞内へ直接送り込む“注射器”のように働く巨大なタンパク質複合体であり、完成した装置の構造はこれまでにも明らかにされてきましたが、数十個もの部品がどのような順序で組み上がっていくのかという動的な過程はほとんど分かっていなかったといいます。本研究では、装置の中核を担ういくつかの部品タンパク質を試験管内で人工的に再構成し、その組み立て過程を、構造解析の軸となるクライオ電子顕微鏡などの様々な装置を使い解析。その結果、「異なる三つの計測手法を組み合わせた『複合計測』により、部品タンパク質の『組み立ての途中経過』を形・柔らかさ・動きの側面から時間を追って捉えることができた」と述べ、「本測定・解析手法は、多様な巨大タンパク質複合体の組み立て機構の解明にも応用可能であり、装置の形成過程そのものを標的として、ピロリ菌の病原性を抑える新たな戦略につながると期待される」と結んでいます。
捉えた!胃がん原因菌ピロリ菌の病原性装置の形成過程~複合計測でリアルタイム可視化、抗病原性戦略の開発に期待~ - 名古屋大学研究成果情報
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

