2026.08.12
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がんは高齢者だけの病気ではない?
岡山大学学術研究院医歯薬学域および大阪大学・大阪歯科大学・香川大学・長崎大学・新潟大学・日本歯科大学・藤田医科大学・松本歯科大学の多施設共同研究により、「思春期・若年成人(AYA:15~39歳)世代に発症する早期口腔扁平上皮癌の臨床病理学的特徴と予後予測因子を解明した」と発表しました。この「口腔扁平上皮癌」は、主に高齢者に発症する病気ですが、近年、思春期・若年成人(以下、AYA)世代での発症とその増加も報告されているそうです。しかし、AYA世代では発症頻度が低く、特に早期がんにおける特徴や予後に関する十分な知見はなかったとか。そこで、本研究では、各施設からAYA世代の症例を集積し、包括的な解析を行ったそうです。その結果、「AYA世代の口腔がんは、舌に発生しやすく、白板症のように粘膜表面を広がる病変が多いことが分かった」といいます。加えて、「腫瘍の深さ(DOI)が予後を左右する最も重要な因子であることを明らかにした」とも述べています。従来、口腔がんは主に高齢者に多い疾患であると言われてきましたが、若年者に発症するケースの増加が報告されるようになったそうです。このAYA世代のがんは、治療だけでなく就学・就労や生活への影響も大きく、医療支援や研究の重要性が高まっていると述べています。ただ、AYA世代の口腔がんは比較的まれで、その特徴や予後、適切な治療・術後管理については十分に分かっていなかったことも事実です。当プレスリリースによると、「舌に発生しやすく、白い病変として現れやすいという特徴があるので、早めに歯科・口腔外科を受診することが重要である」ということです。今回、本研究で明らかになった腫瘍の深さ(DOI)や腫瘍の先端部で小さな細胞集団がばらばらに浸潤する「tumor budding」などの病理学的評価は、「術後のリンパ節転移リスクを見極め、患者一人ひとりに適した経過観察や追加治療を検討するうえで役立つ可能性がある」と本研究グループは述べ、「今後、AYA世代口腔がんに特化した診断・治療・術後管理の確立につながることが期待されます」と結んでいます。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1583.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

