2026.08.12
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運転経験と脳内の視覚情報処理の仕組みの関係
「運転経験が脳内の視覚情報処理の仕組みを変化させ、必要な場面だけ効率よく情報を取り込むゲートであるAlpha Gating(アルファゲーティング)の働きを最適化していることを明らかにした」と発表したのは、中部大学理工学部AIロボティクス学科、東邦大学理学部情報科学科、千葉工業大学情報変革科学部情報工学科の共同研究グループです。因みに、アルファゲーティングとは、「脳波のα帯域活動によって不要な情報を抑え、必要な情報だけを選択的に処理する脳の情報制御機構のことで、熟練ドライバーでは、このゲートを状況に応じて柔軟に開閉している」とのことです。ともあれ、交通事故の多くは、「見落とし」「不注意」「判断ミス」といった視覚認知に関係するヒューマンエラーによって発生することは、皆さんご存じの通り。ただ、これまで運転中の脳波を利用して疲労や眠気、注意力を評価する研究は数多く行われてきましたが、「運転経験によって脳の情報処理そのものがどのように変わるのか」については十分に分かっていなかったそうです。本研究では、運転シミュレータを用いて初心者と熟練ドライバーの脳波を比較し、運転操作の有無によって脳の情報処理がどのように変化するかを解析した、といいます。そして、その結果、「熟練ドライバーでは、通常時には不要な視覚情報を抑制し、ハンドル操作やブレーキ操作など運転判断が必要な瞬間だけ脳の「情報のゲート」が作用して効率よく視覚情報を処理していることが明らかになった」と述べています。本共同研究グループは、「安全運転を支える脳の仕組みを明らかにしただけでなく、経験によって脳が必要な情報を効率的に選択する神経メカニズムの一端を示したものです。この知見は、運転に限らず、スポーツや医療、技能訓練など、経験によって高い認知能力を獲得するさまざまな場面の理解にもつながることが期待されます」と結んでいます。
https://www.chubu.ac.jp/news/59516/
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

