理事長ご挨拶

平成12年4月に施行された介護保険制度により、当時、介護現場を支えていた家政婦たちの行き場が失われようとしていました。病院の付添人やホームヘルパーとして活躍していた彼女たちの働く場を守り、安心して暮らし続けられる環境を創るため、家政婦紹介業を営む株式会社大橋サービスの代表取締役社長であった平成11年に寄付を行い、社会福祉法人奉優会を設立いたしました。
初代理事長には、香取勲(日本大学医学部・世田谷区医師会員)が就任。そのほか理事には、京極髙宣氏(東京大学大学院・前日本社会事業大学学長)、佐藤喜彦氏(日本大学医学部・元渋谷区医師会会長)など、各界で著名な方々にご賛同いただいております。

当法人は、介護・福祉・医療・人材事業が一体となって、「新しく夢のある社会を、住み慣れた地域に創ること」を目的に発足しました。地域に暮らすご利用者ひとり一人のその方らしい暮らしを大切にしたいという想いを形にするため、都内各地に多機能福祉拠点を展開し、地域包括ケアシステムへの積極的な参画を行ってきました。
そして長年の活動が認められ、平成24年春の叙勲の栄に際しましては、旭日単光章の栄誉に浴することになりました。

近年は少子高齢化による人材不足から、女性活躍を推進するための施策として、ワークライフバランスを考慮した様々な取り組みや、多様な人材を活用するダイバーシティへの取り組みに注力し、平成26年には、子育てサポート企業として厚生労働省が認定する「くるみんマーク」を取得、翌27年には厚生労働省が推進する仕事と介護を両立できる職場環境の整備に取り組む企業として「トモニンマーク」を取得しました。そして、平成30年には女性が活躍している企業認定マーク「えるぼし」を取得し、医療・福祉分野において、「東京都女性活躍推進大賞」優秀賞を受賞しました。奉優会の成長には女性の能力は重要な競争力の源泉となっています。
今後も職員1人ひとりが自己の持っている能力を十分に発揮し、成長できる環境づくりに努めてまいります。

現在の日本は、社会保障費の増大や生産年齢人口の減少等から、福祉を取り巻く状況も大きな岐路を迎え、社会福祉法の改正により、改めて社会福祉法人の在り方が問い直されています。そして、制度の狭間にある福祉ニーズにおいて非営利での公益的な貢献も期待されています。
私たち奉優会は、これからも地域の皆様とともに課題に取り組み、解決し、新たな価値を生み出し、ともに成長していく。そんな新しい社会福祉法人のあるべき姿を目指し、次なるステージに向けた挑戦を続けていきます。

社会福祉法人 奉優会
理事長 香取 眞惠子