2026.06.24
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「血液サラサラの薬」を飲んでいて脳梗塞になった人の再発率は?
心房細動という不整脈は、高齢社会における「国民病」ともいえる疾患だそうです。心房細動があると心臓の中に血栓ができやすくなり、それが血管内を流れて脳血管に詰まって脳梗塞を引き起こすことは、皆さんご存じの通りです。脳梗塞は死亡や寝たきりの主な原因の一つであり、高齢化が進む日本では大きな問題となっているといいます。さて、本題ですが、「心房細動を伴う脳梗塞の患者は、実は一様ではない」とのことです。薬を飲んでいたにもかかわらず脳梗塞を起こした人は、薬が効きにくい体質や心臓の病気が進行している可能性があり、予後が悪いのではないかと考えられてきたとか。一方、脳梗塞後に初めて心房細動が見つかった人は、心房細動がまだ初期段階であり、脳梗塞をきっかけに誘発されたものである可能性があり、比較的予後がよいのではないかと考えられてきたそうです。ただ、これらのグループの長期的な経過を信頼性高く比較した研究はこれまで存在しなかったそうです。そこで、京都大学大学院医学研究科、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センターの共同研究グループは、全国約1,600万人をカバーする医療データベースを用いて、心房細動を伴う脳梗塞患者約2万名を以下の3 タイプに分類し、長期予後を比較したと述べています。 ① 心房細動がわかっていて血液サラサラの薬を飲んでいたにもかかわらず、脳梗塞を起こした人 ② 心房細動はわかっていたが、血液サラサラの薬を飲んでいない状態で脳梗塞を起こした人 ③ 脳梗塞後に初めて心房細動が見つかった人 です。そこで、「いつ心房細動が見つかったか」「血液サラサラの薬を飲んでいたか」によって、脳梗塞の再発リスクが大きく異なることを明らかにしたと述べています。5年間の再発率は、薬を飲んでいたのに脳梗塞になった人で約5人に1人、脳梗塞後に初めて心房細動が見つかった人では約10人に1人と、2倍近い差があったとも述べていいます。この結果は、「心房細動を伴う脳梗塞」を一括りにせず、タイプ別に治療戦略を考える必要性を示しているといます。本共同研究グループは、「将来的には、臨床試験や治療方針の決定もこの分類に基づいて行われることが期待されます」と結んでいます。
「血液サラサラの薬」を飲んでいて脳梗塞になった人は脳梗塞後に初めて不整脈が見つかった人より2倍再発しやすい | 京都大学
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

