2026.06.19
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父親がワークバランス研修を受けてみると
「父親が職場で受けた2時間の研修で、父親の週末育児時間が約1時間増加。家庭内で役割分担が変わり、母親の労働時間も週3.6時間伸びた」と発表したのは、東京大学、同志社大学、筑波大学の研究グループです。本研究では、「日本の4組織で1,200名超の男性従業員を対象にランダム化比較試験を実施。その結果、父親が職場で受けた2時間の研修が、父親自身の育児参画だけでなく、研修を受けていない母親の労働時間の増加にもつながることが明らかになった」と述べています。そして、制度の拡充だけでなく職場の意識や規範に直接アプローチする介入の効果を実験的に検証したとも述べています。実は、ワークライフバランス改善を目指す既存研究の多くは女性を対象としてきましたが、男性の育児・家事参画を促す職場介入の効果を大規模実験で検証した研究は、世界的にもほとんど例がなかったそうです。今回の調査で「男性の育児休業取得は良いことだ」への賛否を尋ねたところ、同僚の86%が好意的だったと述べています。本共同研究グループは、今回の調査によって、第一に、「育児休業制度の法的整備や経済的支援に加えて、職場の意識改革を組み合わせることの重要性が示唆された」と述べ、 第二に、「父親の育児参画が増えると、母親がより長く働けるようになるという波及効果が確認された」ということです。そして、第三に、「情報提供だけでは不十分」であることが分かったと言います。「職場の同僚が実は育児休業に好意的であると伝えるだけでは行動は変わりませんでした。態度の変容や組織としての後押しを伴う、より包括的な取り組みが求められます。 少子化対策が喫緊の課題である日本において、男性の育児参画の促進は、母親の就業継続を支え、子育て世帯の暮らしの充実にもつながります。本研究は、低コストかつ実施しやすい職 場研修がその有効な一手段となりうることを示した」と結んでいます。
父親の「育休研修」が家庭を変える 父の育児増、母も長く働けるように ―4組織1,200名超の男性従業員を対象に大規模実験― | 社会・文化 - TSUKUBA JOURNAL
SM

