港区立高輪いきいきプラザ

2026.06.10

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歯周炎は治療しても「履歴」が残る?

誰もが経験する歯周炎。治療によって症状が改善しても、すべての部位が同様に治癒するわけではなく、治療後も症状が残存する難治性の部位が存在するとか。ただ、治療後に細菌叢がどの程度健常な状態に回復するのか、また、治癒した部位と治癒しなかった部位の間にどのような違いがあるのかについては、十分に明らかになっていなかったといいます。そこで、東京科学大学医歯学総合研究科 歯周病学分野らの研究グループは、歯周炎患者のプラーク(歯と歯ぐきの境目より深い歯周ポケット内に存在する細菌の塊)について細菌叢の構造と機能の変化を包括的に解析した、と発表しました。その結果、「歯周治療後、臨床的に治癒した歯周炎部位であっても、歯周炎に関連する嫌気性菌を含む細菌ネットワークが残存しており、歯周炎の既往のない健常部位とは異なる細菌学的状態にあることが明らかとなった」と述べています。すなわち、歯周炎は治療によって見かけ上は改善しても、細菌学的にはその「履歴」が残る可能性が示されたといいます。本研究成果は、歯周炎の治癒過程に関わる細菌学的特徴を明らかにしたものであり、今後の予後予測マーカーや新規治療戦略の開発につながることが期待されます」と述べています。ともあれ、歯周炎は、歯肉の炎症と歯槽骨吸収を特徴とする代表的な口腔疾患であり、口腔内細菌叢のバランスの乱れ、すなわちディスバイオーシス(本来保たれている細菌叢のバランスが崩れた状態)が発症に関与すると考えられているそうです。本研究グループは、「今回の研究は短期的な解析結果に基づくものであるため、今後は、より多くの患者を対象とした長期的な検証を進めるとともに、歯周炎の治癒や再発に関与する細菌学的因子をさらに明らかにしていく予定です」と結んでいます。

https://www.isct.ac.jp/ja/news/8gblwunu57vd

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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