2026.04.01
- ニュース
わずかな経験が認知と行動を生み出す?
私たちは日々、数えきれないほど膨大な情報を視覚や聴覚から得ていますが、これらの情報はいかに記憶として残り、私たちの認知や行動に影響するのでしょうか。こうした疑問に対し、岡山大学学術研究院教育学域及び日本赤十字広島看護大学の共同研究グループは、「ヒトがわずか数秒程度見ただけの視覚情報を、非常に詳細なまま少なくとも3週間程度の長期にわたり保持できること、そしてわずかな経験により獲得した記憶が我々の認知や行動を自動的に変容させることを実験により示した」と発表しました。具体的には、「視覚的記憶に基づく認知判断における潜在記憶の長期的な作用に注目し、 これを検出する実験課題を用いて、感覚的な経験により獲得された視覚情報が、本人の意識にかか わらず非常に正確なまま3 週間という長期にわたり保持され、認知判断に利用されることを明らかにした」といいます。つまり、人間の視覚的記憶は我々が思っている以上に頑健なものであるということを意味します。すなわち、「我々の日常生活における一瞬一瞬の感覚的な経験の連続が、認知や行動の変容に対していかに重要な要因であるかを示すものである」と述べています。例えば、教育では経験・体験を伴う学習が重要であると言われていますが、「なぜ経験が重要なのか」という問いに対し、本研究の成果は「過去のわずかな経験が現在の認知や行動を生み出す」ことを科学的なデータで示したのです。本研究グループは、本研究の成果をもとに、「今後は視覚処理における記憶の影響についてさらに研究を進めていきます」と結んでいます。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1521.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

