2024.10.25
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脳梗塞患者と肥満パラドックス
「脳梗塞患者において、標準体型よりも過体重~軽度肥満の方が、退院時の機能障害の発生割合が低下することを明らかにした」と発表したのは、神戸大学大学院保健学研究科らの研究グループ。BMI(体格指数)が24.7kg/m2のときに、最も機能障害の発生割合が低くなることが示された、と述べています。つまり、「体型が極端にやせ型、もしくは極端に肥満になるにつれて退院時の機能障害が発生しやすくなる」というのです。一般的には肥満が健康に悪影響を与えると考えられていますが、特定の病気や状態では肥満が生存率を向上させるという逆説的な現象「肥満パラドックス」が存在するのです。本研究グループは、「今後、退院後の機能障害の経過なども調査を重ね、理想的な体型が明らかとなることで体格維持の重要性が示唆され、脳梗塞発症後も健康寿命の延伸に繋がることが期待される」と述べています。
脳梗塞患者において過体重~軽度肥満だと退院時の機能障害が発生しにくいことを明らかに | 神戸大学ニュースサイト