2026.09.16
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AIで心不全の悪化を早期に捉える試み
心不全とは、心臓の働きが低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態の事で、病名ではありません。症状として、息切れ、むくみ、体重増加などがみられますが、悪化と回復を繰り返しやすいといいます。もし悪化しても初期には変化が小さく、症状、画像検査、血液検査、薬剤の状況などを総合して判断する必要があるそうです。さて、本題ですが、医療機関間の距離が大きい地域では、状態変化を早く捉え、必要なときに専門医へつなぐ仕組みが重要であり、診療現場では「まだ様子をみてよいのか」「治療を見直すべきか」「専門医へ相談・紹介すべきか」を、限られた情報と時間の中で判断しなければならないと言います。そこで、琉球大学では2020年4月から2025年3月までの5年間、沖縄県内の5つの医療機関と連携し「心不全に対する治療介入法と新たな人工知能によるアプローチを模索する多施設共同研究を実施し、心エコーやX線画像のAI解析を通じ心不全の診断・治療効果の評価などに関する新たなアプローチを探求した」と述べ、こうした取り組みを発展させる形で、本研究では、「AI予測を『数値を出すだけ』で終わらせず、次の診療行動につながる判断材料として提示する」とも述べています。本研究では、沖縄の心不全登録事業であるOKINAWA-HFをベースに、医療情報をAIで統合し、近い将来に早期介入が必要となる可能性を評価するプログラム医療機器(SaMD)を開発したいと言います。そして、見落としやすい悪化の兆候を示し、専門医への相談・紹介を適切な時期に行うための「セーフティーネット」として機能させたいとも述べ、「このプログラム医療機器を医療機器としての実用化を目指します」と結んでいます。因みに、本研究は、琉球大学を中心に、徳島大学、九州大学、北海道大学、北里大学と、琉球大学/徳島大学発ベンチャーの株式会社サウスウッドが連携して進めています。
AIで心不全の悪化を早期に捉え地域医療を支える ~非専門医と専門医をつなぐ統合型セーフティーネットSaMDの開発がAMEDに採択~ | 琉球大学

