港区立高輪いきいきプラザ

2026.08.26

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なぜ哺乳類は「父親」が必要なのか?

魚類や両生類、爬虫類などでは卵子が受精しない「単為発生」が起こります。つまり、母親由来の染色体のみの発生が進むのですが、ヒトを含む哺乳類では単為発生はすべて胎内で死んでしまうといいます。同様に、父親由来の染色体しか持たない場合でもマウスは実験で着床直後に死んでしまうそうです。なぜそのようなことが起こるかというと、母親由来と父親由来の染色体にはそれぞれ役割があり分担しているからです。ただ、その詳細な役割については十分に分かっていなかったといいます。そこで、東邦大学理学部生物学科らの共同研究グループは、単為発生胚(卵子が受精することなく発生を始めた胚)由来の細胞を用いて、「脳の補完」に成功したと発表しました。本研究では、脳の一部を作れない受精胚に単為発生胚由来細胞を組み込むことで、発生後期の脳の中で調べることを可能にしたと述べています。この方法を用いて脳の一部に単為発生胚由来細胞が高い割合で組み込まれたマウスを作製したところ、単為発生胚に由来する細胞では、父親由来の染色体から働く遺伝子が低下するため、神経細胞とグリア細胞の分化のバランスが崩れることが明らかになったということです。本共同研究グループは、「本成果は父親由来の染色体が脳の細胞分化のバランスを保つうえで重要であることを示しています」と結んでいます。すなわち、ヒトを含む哺乳類には「母親」と「父親」の両方が不可欠なのです。

https://www.toho-u.ac.jp/press/2026_index/20260806-1634.html

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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