2026.08.26
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脳が予想外の音を的確に見つけるための神経回路とは?
「さまざまな音が聞こえてくる雑踏の中で親しい人に声を掛けられると、私たちはすぐにその声に気付くことができます。一方で、仕事をしながら音楽を聴いていると、次第に音楽は意識されなくなっていきます。このように人は注意すべき音とそうではない音を常に区別して、必要がない音には注意を払わない能力を持っています」と述べるのは、理化学研究所、東京大学大学院医学系研究科、兵庫県立大学大学院情報科学研究科らの共同研究グループで、「脳が予想外の音を的確に見つけるための神経回路を大脳皮質の中に特定し、その仕組みが統合失調症のモデルマウスでは障害されていることを発見した」と発表しました。具体的には、被験者に同じ高さの音を繰り返し聞かせ、その中に時々違う高さの音を挟んでおくと、違う音を聞いたときに特異的な脳波が観察される、という現象に着目し、この「ミスマッチ陰性電位」は被験者が音の違いに気が付かない程度のわずかな高さの差でも検出できるそうです。実は、精神疾患の一つである統合失調症の患者はミスマッチ陰性電位の反応が減弱していることが知られているそうです。今回、共同研究グループは、「脳はどのようにして予想外の音を他の音の中から見つけ出すのかを調査し、統合失調症の病態の一端を解明することに挑んだ」とも述べています。そして、「これまでその実体がよく分かっていなかった、予期していない音を敏感に検出するために働く脳の神経回路が明らかになった」といいます。本研究グループは、「今回の研究成果は統合失調症の症状の理解、診断・治療に向けた新しい戦略の開発にもつながることと期待されます」と結んでいます。
https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/20260819.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

