2025.01.31
- 活動報告
【白金包括】令和6年度 家族介護を考えるつどい ~介護と家族の多様なありかた~
令和6年度 家族介護を考えるつどい ~介護と家族の多様なありかた~ の研修に参加してまいりました。
研修は2部制になっており、1部は講演、2部はそれぞれが希望したテーマに沿った議題にあわせてのカンファレンスが行われました。
1部では看護師、ケアマネシャーの資格を持つ講僧侶の方による講演で、テーマが生き方・逝き方に向き合う~介護者のスピリチュアルペイン~について話合われました。スピリチュアルペインとは、人生の意味や死への恐怖など、生死について考える際に生じる心のい痛みや苦しみと説明され、これは本人にだけが持つものではなく、家族や関わる全ての人が持つものであると説明をされました。
1部の講演を聞いて、心に残る言葉を沢山話されておりましたが、自分が特に印象的であったのが、「スピリチュアルペインは答えがないので誰も解決することが出来ない。」という所でした。
第2部では、私は「複合的課題を抱える家族の未来を間耐える」と言ったテーマで家族の中に色々な問題のある家庭をどのように支援をしていくのかという事をグループで話し合いました。グループの中には家族の介護経験のある会社員、NPO法人で活動されている方、私と同じ地域包括支援センターの職員が居ました。
問題に対しても、介護者、支援者としての視点で違う事もわかりました。話し合いでは今回1部で話されたスピリチュアルペインの話と通ずる「解決することが難しい精神的な苦しみ」だったり、制度だけでは解決ができない訴えなどの議題を中心して展開しました。
今回の研修に参加し、私も介護保険や、制度などの知識がつく中で、どうやってその制度や仕組みを使って対象者の問題を解決していくのかという視点がかなり多くなってきていると自身を振り返り、もっとその人の持つ苦しみや悲しみといった感情を丁寧に聞き取る事の大切さを実感しました。
また、専門職としての知識を使う事も必要で、しかし本人や介護者の想いもとても大切で、そのバランス感覚がとても大切であると感じました。