2025.12.04
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【代沢包括】ヒートショックにご注意を!
こんにちは!
代沢あんしんすこやかセンターです。
冬になると増える家庭内事故のひとつが「ヒートショック」です。
ニュースで耳にすることはあっても、実際にどんな危険があるのか、どのように対策すれば良いのかを知らない人は少なくありません。
この記事では、ヒートショックの基本から、家庭で今日からできる対策まで、わかりやすく解説します。
■ ヒートショックとは?
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、身体に負担がかかる現象のことです。
特に起こりやすい例は次のようなシーンです。
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暖かいリビング → 冷えた脱衣所・浴室へ移動
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湯船へ浸かった瞬間、血圧が急上昇
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入浴後に立ち上がったときに急激に血圧が低下
これらは心臓・血管に負担をかけ、
失神、心筋梗塞、脳梗塞 などにつながることがあります。
高齢者に多いイメージがありますが、若い人でも油断できません。
■ ヒートショックが冬に多い理由
冬の家の中は部屋ごとの温度差が大きくなりがちです。
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リビング:暖房で20〜25℃
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脱衣所・浴室:10℃以下
この「10℃以上の差」が危険を生みます。
特に、古い住宅や、浴室・脱衣所に暖房設備がない家ではリスクが高まります。
■ ヒートショックを起こしやすい人の特徴
以下に当てはまる方は注意が必要です。
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高血圧、心臓病、糖尿病を持っている
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高齢者(筋肉量が少なく体温調節が苦手)
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熱いお風呂が好き
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長湯をする
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飲酒後に入浴する
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早朝や深夜に入浴する習慣がある
ただし、これらに当てはまらなくても冬場の入浴は誰でもリスクがあります。
■ 今日からできる!ヒートショック対策
1. 脱衣所・浴室を暖める
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脱衣所にヒーターを置く
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浴室暖房を使う
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入浴前にシャワーで浴室全体を温める
できるだけ「リビングと温度差を作らない」のが重要です。
2. 湯温は“41℃以下”にする
熱すぎるお湯は血圧の急上昇を招きます。
ぬるめの40℃前後が理想です。
3. 浸かる時間は10〜15分以内に
長すぎる入浴は血圧変動が大きくなるだけでなく、のぼせの原因にもなります。
4. 入浴前に家族へ声かけする
特に一人暮らし高齢者や単身者は危険が増します。
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「今から入る」
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「何分後に上がる予定」
と家族へ伝えるだけでも安心度が上がります。
5. 早朝・深夜の入浴は避ける
気温が低く血圧が不安定になりやすいため、できれば避けましょう。
■ 家族の見守りが命を救うことも
ヒートショック事故は「発見が遅れる」ことで重症化するケースもあります。
特に高齢者が一人で入浴する場合は、
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時間が長すぎないか
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扉をノックして反応があるか
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階段やトイレでも温度差がないか
など、家族のちょっとした声かけや見守りが大きな安心につながります。
■ まとめ
ヒートショックは、
“寒い家の中”と“入浴習慣の油断” が重なったときに起こる家庭内の重大事故です。
しかし、
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脱衣所を暖める
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お湯の温度を下げる
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時間帯を工夫する
など、少しの対策で大幅にリスクを減らすことができます。
寒い季節こそ、家族みんなが安全に過ごせる環境づくりを心がけていきましょう。
記事作成:Y・T
代沢あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)
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