2025.11.01
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【代沢包括】家庭内介護で気をつけたい「事故防止」のポイント
こんにちは!代沢あんしんすこやかセンターです!
ご自宅での介護は、安心できる環境で過ごせる一方で、ちょっとした段差や不注意が思わぬ事故につながることもあります。今回は、家庭内介護で気をつけたい「事故防止」のポイントをお伝えします。
1.転倒・転落を防ぐ工夫
家庭内で最も多い事故は「転倒」です。特に、寝室やトイレ、浴室での転倒が多くみられます。
対策ポイント
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段差をなくす、またはスロープを設置する
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床に物を置かないよう整理整頓を心がける
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夜間は足元を照らす「ナイトライト」を設置
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すべりにくい靴下や室内履きを使用する
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必要に応じて手すりを設置し、立ち上がりをサポート
特に「あと少し」「自分でできる」という気持ちから、無理をして転倒につながることもあります。できるだけサポートを受けながら動くようにしましょう。
2.入浴時の事故に注意
入浴はリラックスできる反面、転倒やヒートショックの危険が潜んでいます。
対策ポイント
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脱衣所と浴室の温度差を小さくする(冬場は暖房を活用)
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浴槽の縁や出入口に手すりを設置
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入浴はできるだけ家族が在宅している時間帯に行う
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長湯や熱すぎるお湯は避ける
もし「最近ふらつく」「立ちくらみがある」と感じた場合は、入浴時の見守りを検討しましょう。
3.誤飲・誤薬の防止
薬の飲み間違いも、高齢者介護ではよく起こる事故のひとつです。
対策ポイント
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薬は曜日ごとに仕分けておく
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飲み忘れ・重複を防ぐためにチェック表を活用
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ご家族やケアマネジャーと服薬状況を共有
飲み薬以外にも、口腔ケア用品や洗剤などの誤飲にも注意が必要です。見た目が似ているものは別の場所に保管しましょう。
4.火の取り扱いにも注意
認知症のある方や注意力が低下している方は、火の扱いに注意が必要です。
対策ポイント
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IHクッキングヒーターに切り替える
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自動消火機能のあるガスコンロを使用する
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電気ポットやストーブのコードに足を引っかけないようにする
日常の「うっかり」が火事につながることもあるため、機器の見直しも大切です。
5.もしものときのために
どんなに気をつけていても、事故はゼロにはできません。大切なのは「早く気づける仕組み」をつくることです。
備えのポイント
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家族や介護サービス職員と、緊急時の連絡先を共有
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転倒を感知できるセンサーや見守りカメラの活用
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定期的なバイタルチェックで体調の変化を早めに発見
おわりに
家庭内の介護は、「慣れた環境」だからこそ油断が生まれやすいものです。
安心して介護が続けられるように、住まいの環境を少しずつ整え、家族や専門職と協力しながら“安全な暮らし”を守っていきましょう。
(記事作成者:Y.T)
代沢あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)
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