優っくり看護小規模多機能介護弦巻

2024.05.20

  • 看多機

処置~スキンテア~

スキンテアとは…

日本創傷・オストミー・失禁管理学会では、スキン-テア(skin tear:皮膚裂傷)を「摩擦・ずれによって、皮膚が裂けて生じる真皮深層までの損傷(部分層損傷)」と定義しています。

☆スキンテアを起こしやすい皮膚

 スキン-テアは年齢を問わず生じますが、多くは加齢や疾患、それに伴う治療などの影響を受け、皮膚が脆弱化した高齢者にみられます。特にドライスキンで皺が多く薄い皮膚(ティッシュペーパー様皮膚)や紫斑(皮下出血)がある人は、スキン-テアのリスクが高くなります。また浮腫がある人も、皮膚が引き伸ばされ菲薄化しているため注意が必要です。

こちらはご自宅でスキンテアができてしまったT様の右手です。

皮弁を戻しフィルムで保護。皮弁を元の位置まで戻すことが大事です。

約1か月で皮膚が綺麗にくっつきました。

体位交換やリハビリなどで身体を支持する際にも気をつける点があります。

脆弱な皮膚では、介助者が身体を支持しただけでもスキンテアが起こることがあります。

上肢や下肢を支持する時には、掴まず、下から支えるように保持しましょう。

看護師 清水 

一覧へ戻る