2024.02.09
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ノンアルコール飲料と飲酒量減少の関係
「ノンアルコール飲料の提供による飲酒量減少効果に及ぼす性差の影響を検証」した筑波大学医学医療系の研究グループによると、「男女ともに飲酒量の有意な減少があった」が、そのプロセスでは、「男性では飲酒日の飲酒量が減少し、女性では飲酒頻度が減少するという、性差がある可能性が初めて明らかとなった」そうです。過剰なアルコール摂取を減らすための対策として、ノンアルコール飲料を利用することで、飲酒量が有意に減少することがわかりましたが、一方で、減酒効果には個人差が認められ、性差もその要因の一つでした。本研究では、アルコール依存症の患者などを除いた20歳以上の成人123人を介入群と対照群に無作為に分け、介入群にノンアルコール飲料を12週間提供し、その後8週間飲酒量の推移を観察したところ、「男女ともに介入群の飲酒量減少率が対照群を上回ること、またその減少率には性差が認められないこと」が分かったそうです。また、飲酒量が減少した要因については、「飲酒頻度と飲酒日あたりの飲酒量に着目したところ、男性は飲酒頻度の顕著な減少は認められないものの飲酒日あたりの飲酒量が減少しており、一方、女性は飲酒日あたりの飲酒量の減少がなく飲酒頻度が有意に減少していることが明らかとなった」と述べています。本研究グループによると、今回の研究結果を受けて、ノンアルコール飲料の提供による飲酒量減少のプロセスは男女で異なるため、過剰なアルコール摂取による健康被害を抑えるためには、性差を踏まえた対策が必要であるとの結論になったと伝えています。
ノンアルコール飲料提供による飲酒量減少プロセスに性差あり | 医療・健康 - TSUKUBA JOURNAL