港区立高輪いきいきプラザ

2026.07.01

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独り好きと心の健康の関係

「独り好き傾向の高さは、抑うつの悪化そのものには直接つながらない一方、人とのつながりの減少を通じて抑うつの悪化と関連する可能性がある」と発表したのは、東京都健康長寿医療センター研究所の研究グループです。加えて、「独り好き傾向は、心の健康や人とのつながりが変化する原因でもあり、それら変化の結果でもある」と述べています。具体的には、「同じ高齢者を2年間追跡した縦断研究により、独りでいることを好む傾向(独り好き傾向)が、将来的なウェルビーイング(心の豊かさ)の低下と関連すること、また人とのつながり(社会的ネットワーク)の減少を通じて抑うつ傾向の高まりとも関連する可能性があることを示した」とも述べています。実は、独りで過ごしたいという欲求は誰もが持つ自然な感情です。それは、気分の落ち着きや回復感につながり得るとも言われています。ただ、独りでいることを好む傾向が高い人では、抑うつ傾向が強い、あるいはウェルビーイング(心の元気さ・充実感)が低いといった関連も明らかになってきたといいます。すなわち、「独り好き傾向が将来の心の健康の変化に影響しているのか」、それとも「心の健康の低下が、その後の独り好き傾向と関連するのか」といった時間的関係や、その背景にある経路は十分に明らかではなかったそうです。そこで、本研究では、地域在住高齢者 391名を対象に、2021年と2023年の2時点で調査を実施し、独り好き傾向と心の健康との縦断的関連を検討したという訳です。今回の研究で明らかになった点は次の通りです。

   独り好き傾向の高さは、将来の抑うつ傾向の悪化そのものに直接結びつくわけではありませんでした。他方で、独り好き傾向が高いほど、将来的に人とのつながりが狭くなる(すなわち、他者とのつながりの減少)関連が認められました。この他者とのつながりの狭まりは、将来の抑うつ傾向の悪化に関連していました。

   ウェルビーイングについても、抑うつ傾向とおおむね同様の傾向がみられました。ただし、抑うつ傾向とは異なり、調査開始時に独り好き傾向が高い人では、その後のウェルビーイングの低下と直接関連していることが示されました。本研究グループは、「『一人が好き』という個人の志向や快適さは、余暇時間を過ごすうえで重要な要因であり、尊重されるべきものです。しかし、独り好き傾向が強い場合、ウェルビーイングの低さと関連し、さらに人とのつながりが過度に狭まると、長期的には抑うつ傾向の悪化とも関連しうる可能性を示しました。したがって、一人が好きな人であっても、心の健康を保つためには、無理のない形で社会や他者とつながり続けられる『緩やかなつながり』を維持できる環境づくりや支援が重要であると考えられます」と結んでいます。

https://www.tmghig.jp/research/release/2026/0624.html

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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