港区立高輪いきいきプラザ

2026.06.10

  • ニュース

がん治療に、重粒子線治療ビームを可視化する独自技術を活用

 「重粒子線が体内を通過する際に発生する微弱な放射線を捉える独自技術を用いて、治療ビームを可視化しながら、がん治療を行う臨床試験を開始しました」と発表したのは、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構らの共同研究グループです。当プレスリリースによると、「重粒子線治療は、がん細胞に重粒子線を集中的に照射することで、正常組織への影響を抑えながらがん細胞を破壊する先進的な治療法」ですが、治療ビームが体内の狙った位置に到達していることを照射中に可視化できれば、治療が適切に行われていることをリアルタイムで確認することができるといいます。本共同研究グループは、「重粒子線が体内を通過する際に発生する微弱な『電子制動放射線(SEB)』に着目し、これを高感度でとらえることができるQST独自のイメージング技術として『SEBカメラ』を2016年に開発。そして、今回の研究では、「初めて頭頸部ファントムを用いた実験を実施し、人体に近い条件においても治療ビームの到達位置を鮮明な画像として可視化できることを実証した」と述べています。加えて、実患者環境での有用性を実証する第一歩として、広範囲への一括照射により電子制動放射線を検出しやすい環境を有する群大重粒子線医学研究センターにおいて、頭頸部がん患者を対象とした臨床試験を20263月に開始。実際の治療環境において治療ビーム到達位置の可視化を検証し、実用化に向けた重要なステップへと進みます」とも述べています。本共同研究グループは、「本技術が確立されれば、治療ビームの到達位置を照射中に確認しながら治療をすることが可能となり、本技術の普及に向けた取り組みを加速し、治療効果のさらなる向上と患者のQOL向上に大きく貢献することが期待されます」と結んでいます。

https://www.qst.go.jp/site/press/20260520-2.html

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む