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2026.05.13

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ヘルペスウイルスの病態の違いを生む仕組みを発見

神戸大学大学院医学系研究科臨床ウイルス学分野、藤田医科大学および米国テキサス大学との国際共同研究により、「ヒトの抗ウイルス因子APOBEC3から逃れる力の違いが、ヒトヘルペスウイルス6Aとヒトヘルペスウイルス6Bの病態の違いを生み出す重要な要因であることを明らかにした」と発表しました。これは、「近縁でありながら異なる病態を示す理由を、宿主とウイルスの攻防という視点から示した成果であり、ヘルペスウイルス感染症の理解と治療法開発の前進が期待されます」と述べています。つまり、近縁なヘルペスウイルスで病態が異なる理由の一端を解明した、とも述べています。当プレスリリースによると、「ヒトに感染するウイルスの中には、はっきりとした病気を引き起こすものがある一方で、ほとんど症状を示さずに長く体内に潜伏するものもあり、ウイルスがどの細胞に感染できるか、細胞内でどれだけ効率よく増えるか、さらに宿主の免疫防御をどのように回避するかは、病気の起こりやすさや重症度を左右する重要な要因と考えられてきましたが、こうした要因だけでは、よく似たウイルスどうしで病態が大きく異なる理由を十分に説明できなかった」といいます。実際、ヒトヘルペスウイルス6A6Bは、成人の多くが感染しているありふれたウイルスですが、この2種類のウイルスは遺伝情報の9割以上を共有する近縁なウイルスでありながら、ヒトで示す病態には大きな違いがあると言うのです。HHV-6Bは突発性発疹の原因として知られ、免疫が低下すると脳炎や肺炎などの重い合併症を起こすことがある一方で、HHV-6Aはヒトでは一般に症状を示さないとか。で、これほどよく似たウイルスでありながら、なぜ病原性に違いが生じるのかは、よく分かっていなかったといいます。そこで本研究では、ウイルスが細胞内に入った後の過程に注目し、宿主細胞が本来もつ抗ウイルス因子が、HHV-6AHHV-6Bの増え方や病態の違いに関わっているのではないかと考え、研究を進めたそうです。本研究により、「ウイルスそのものの性質だけでなく、宿主がもつ抗ウイルス因子をウイルスがどこまで回避できるかが、病態の違いを生み出す重要な要因であることが示された」そうです。今後、本研究で示された「宿主とウイルスの攻防が病態の違いを生む」という考え方は、他のヘルペスウイルスや関連する感染症の病原性を理解するうえでも、新しい視点を与えることが期待される、と結んでいます。

ヘルペスウイルスの病態の違いを生む仕組みを発見 | 神戸大学ニュースサイト

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

 

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