2026.04.22
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AIが導き出した長寿のキーワードとは?
筋肉や骨格の維持、脂質代謝、血管の健康、認知機能など、全身の健康維持に重要な役割を果たす、代表的な男性ホルモンのテストステロン。このテストステロン値が低下すると、老化に伴うさまざまな臓器の機能の変化と関連することが報告されてきたそうです。ただ、単一のホルモン値のみでは、体内で進行する複雑な老化プロセスを十分に捉えることは困難だったとか。そこで、順天堂大学大学院医学研究科の研究グループは、「17年間にわたり蓄積された大規模臨床データの基づき、男性の『長寿』と『老化』を分かつメカニズムについてAI(人工知能)を用いて解明。加えて、テストステロンを単なる単一指標としてではなく、炎症、腎機能、代謝など複数の生体システムと連動する統合的バイオマーカーとして再定義。これにより、老化の進行を多次元的に評価する新たな診断アプローチの確立を目指した」と発表しました。そして、日本人男性5,854名の臨床データを解析した結果、テストステロン、炎症、腎機能(クレアチニン)の「3指標の組み合わせ」が老化の質を決定する鍵であることを突き止めた、と述べています。この新指標を用いることで、従来の単独指標では見逃されていた「高リスクな老化パターン」の特定に成功したといいます。本研究グループは、「患者の声(主観的症状)のNLP解析と最適な治療へのナビゲーション技術、そして今回の生体システム(客観的データ)の統合解析。これら三つのAI技術を融合させることで、一人ひとりの暦年齢(実年齢)ではなく『真の生体年齢』に基づいた究極の個別化長寿サポートが可能になります。今後は、老化を不可逆な現象から制御可能なシステムへと再定義し、誰もが健やかに年齢を重ねる社会の実現に貢献していきたい」と結んでいます。
https://www.juntendo.ac.jp/news/26551.html
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

