2026.04.15
- ニュース
コレラ菌は光で加速する?
細菌の一種であるコレラ菌に汚染された水や食品の摂取の後、大量の水様性下痢を引き起こす急性の感染症「コレラ」。実は、コレラ菌は、細長い「べん毛」という器官を回転させることで水の中を泳ぐそうですが、河川や沿岸域など光の届く水環境に生息しているにもかかわらず、光にどのように応答するのかはほとんど分かっていなかったそうです。そこで、琉球大学大学院医学研究科および東北大学大学院工学研究科、そして東京大学大学院工学研究科の共同研究グループは、「コレラ菌は光を受けると動きが活発になる傾向があることを発見した」と発表しました。本共同研究グループは、「コレラ菌が光を感じて動きを変えるのか、またそのしくみは何かを詳しく調べた」と述べています。具体的には、「コレラ菌が持つ光感受性の酵素(PAC)がcAMPという情報伝達物質を増加させ、これがべん毛の運動性を上昇させることを明らかにした」そうです。「コレラ菌の光への応答は、環境適応や感染成立の初期過程に関わる可能性がある」ということです。本研究の成果は、「水環境中における病原細菌の振る舞いの理解を深め、公衆衛生上のリスク評価にも新しい視点を与えます」と結んでいます。
世界初!光で加速するコレラ菌~新しい細菌のエネルギー制御経路~ | 琉球大学
SM

