港区立高輪いきいきプラザ

2026.03.25

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軽度認知症の早期発見のための新手法とは

アルツハイマー病(AD)は、世界中で最も一般的な認知症の原因であり、現在5,500 万人以上が認知症を患っており、今後数十年でその数はさらに増加するだろうと言われています。そこで、大切なのが早期発見です。もちろん、早期発見には様々な手法が用いられていますが、北海道大学大学院保健科学研究院らの研究グループは、海外の大学と共同で、「軽度認知症の早期発見のために、新脂質マーカーを開発した」と発表しました。本研究では、6585 歳の米国高齢者を対象に、Microbiome in Aging Gut and Brain (MiaGB) コンソーシアムを通じて唾液、血漿、糞便サンプルを入手。高性能液体クロマトグラフィーと高分解能質量分析法を組み合わせ、MCIに関連する明確な脂質組成シグネチャーを同定したと述べています。本研究の特徴は、MCI 患者の複数の体液における明確な脂質変化を示し、サンプル特異的な脂質組成の特徴を明らかにした点にあるといいます。唾液、血漿、糞便の脂質プロファイルを統合することにより、微妙ながらも協調的な脂質代謝の変化を通じて MCI 患者と健常者を区別できることを示したそうです。すなわち、この複数の体液を用いたアプローチは、「非侵襲的な脂質バイオマーカーを特定するための新たな枠組みを提供するとともに、認知症への進行を予測するためのアクセスしやすい早期診断戦略の開発に向けた重要な一歩となると述べています。本研究グループは、「複数の体液脂質バイオマーカーは、より大規模で独立した縦断的コホートにおいて、その信頼性と予測価値を確かめるための基盤となる」と述べ、「MCI の非侵襲的かつ在宅でも実施可能なスクリーニングツールの開発や、認知症の世界的な負担増大に対応する個別化予防戦略の構築に貢献することが期待されます」と結んでいます。

https://www.hokudai.ac.jp/news/2026/03/mci-bomme-gowda-siddabasave-gowda.html

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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